3月1日号



格闘技サンボ 佐々木豊選手
  世界選手権で銀!
      狙うは秋に世界一

 ロシアをはじめとする、東欧諸国で盛んな格闘技サンボ。相模原市千代田在住の佐々木豊さん(35)が1月末、ブルガリアで開かれた国際大会で準優勝した。今年の秋に開催される世界選手権では、目標としてきた優勝を手にして引退することを考えているだけに、「夢をつかむ階段まであと一段に迫った」ことを実感している。

 
トレーニングを欠かさない佐々木さん 1999年の国際大会で、ロシアの選手と対戦

 六十年以上の歴史があるサンボは、旧ソ連を構成していた共和国の伝統的な格闘技を統合、発展させたもので、柔道とレスリングの要素が入っている。

 佐々木さんは小さいころから強くなりたい一心で、格闘技のトレーニングを続け、大学のレスリング部でサンボと出合う。「戦術面で伸び悩んでいた時、組み技では世界最強のサンボを取り入れて自分のスタイルを差別化しました。練習するうち、自分の可能性が広がるサンボなら日本一になれると確信しました」と話す。

 一九九〇年から九九年の全日本選手権五十二キログラム級で五回の優勝を果たし、国内では敵なしの存在。九七年から同市内に本社がある「ブックオフ」のプロ契約選手として活躍、今大会では決勝まで勝ち進みながら、二対一でブルガリアの選手に惜敗した。「金メダルが目標でしたが、自分の実力と世界のレベルが確認できて、今後の戦術イメージが明確になりました」と手ごたえを感じている。

 次の試合は四月の全米オープン。そして六月のアジア選手権を経て、秋の世界選手権で世界一を目指す。

 一六五センチメートルの佐々木さんは試合前に体重五十五キログラム、体脂肪率五パーセントにまで減量する。この時の精神状態は野獣と同じ感覚で、人が肩に触れただけでも臨戦体勢になるという。「引退後は、自分の経験を踏まえ、正しいダイエット方法を広めたい」と次の夢を描いている。